香川薬学部
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薬化学講座

不斉反応の開発、光学活性物質のエナンチオ選択的合成、生物活性物質の合成による作用機序の解明等を行っている。
  • 准教授:江角 朋之

主な研究テーマ

  1. 不斉α-アルキル化反応の開発
  2. (+)-ネオビブサニン A,B のエナンチオ選択的合成
  3. (+)-モナスカスチンのエナンチオ選択的合成
  4. (+)-バクチオール誘導体の合成とその抗インフルエンザ活性機序の解明
  5. 苔類を利用した高濃度二酸化炭素を含む排気からの二酸化炭素の除去

講座の紹介

江角朋之

私たちは複雑な構造や特異な構造を有する天然有機化合物やその誘導体を誰よりも短段階で収率良く、立体選択的かつ安価に合成する方法を開発しています。その過程で上手くいかない段階の反応条件や合成経路の見直しを行ったりしますが、それでもうまくいかないことがあります。しかし、このような壁にぶつかることで新たな発想が生まれ、新規反応の開発という新たな挑戦が始まります。また、天然有機化合物の中には生物活性についてあまり調べられておらず、医薬品候補の対象外とされているものも多くあります。私たちは全ての化合物には何か素晴らしい活性(才能)が備わっていると考えています。そこで、合成品の生物活性を様々なジャンルの生物系研究室で調べてもらっています。私たちは医薬品候補として注目されてこなかった未利用化合物の才能を見出し、磨きをかけて医薬品にする。そんな研究ができたらいいなと思っています。

卒論打ち上げ1(2024/8/2)

卒論打ち上げ2(2024/8/2)

業績紹介

学術論文

  1. Organic Synthesis and anti-Influenza A Virus Activity of Cyclobakuchiols A, B, C, and D. Shoji, M.; Esumi, T.; Tanaka, N.; Takeuchi, M.; Yamaji, S.; Watanabe, M.; Takahashi, E.; Kido, H.; Yamamoto, M.; Kuzuhara, T. PLoS ONE 2021, 16(3), e0248960.
  2. Bakuchiol targets mitochondrial proteins, prohibitins and voltage-dependent anion channels: new insights into developing antiviral agents. Shoji, M.; Esumi, T.; Masuda, T.; Tanaka, N.; Okamoto, R.; Sato, H.; Watanabe, M.; Takahashi, E.; Kido, K.; Ohtsuki, S.; Kuzuhara, T. J. Biol. Chem. 2024, 300, 105632-105645.

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