製剤学講座
飲み込む力が低下した高齢者等が、薬を飲みやすいように工夫をしたり、新しい薬の形を開発します
- 教授:石田 志朗
- 准教授:白畑 孝明
主な研究テーマ
- 嚥下困難患者に対する内服薬の服薬支援に関する製剤学的アプローチ
- 神経細胞の数理物理学、理論物理学 ー特に、非線形力学系に関する事項ー
講座の紹介
薬の形(剤形)として注射薬や塗り薬がありますが、口から飲む内服薬が多くを占めています。成人なら違和感なく飲める内服薬も、高齢者や病気によって飲み込む力が弱くなった患者(嚥下困難患者)さんでは、喉に詰まったりして大変な苦労を伴います。飲んだ薬が気管から肺に入り、誤嚥性肺炎で亡くなる方も少なくありません。病気の治療には、どうしても薬を飲んで頂く必要があります。その薬を飲むことを安全に行うための工夫や飲みやすい剤形を開発する服薬支援の研究をしています。研究の結果は、病院や薬局等の医療や介護現場に提供し活用されています。また、薬を安全に飲むための服薬支援の手技について、全国の薬剤師をはじめ看護師等の医療関係者に対して教育をするセミナーも行っています。同様の内容を大学の実習でも行います。
業績紹介
論文
- 製薬会社における錠剤粉砕または簡易懸濁法に関する医薬品情報の実態調査、医薬品情報学、第20巻、第4号(2019).
- デパケン®細粒40%懸濁液の経鼻栄養チューブ閉塞に対するとろみ調整食品添加の有用性、医療薬学、第47巻、第11号(2021).