香川薬学部
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生体防御学講座

病気から体を守る体のしくみを明らかにし、そこで薬がどのように役立つかを研究している
  • 教授:大岡 嘉治
  • 講師:中妻 彩
  • 講師:小林 隆信

主な研究テーマ

  1. 免疫の仕組みを調節するビタミンやホルモンの役割の解明

講座の紹介

私たちの体に備わっている「免疫」は、体に侵入する病原体や、体に生じるがん細胞などから防御しています。 免疫のはたらきが低下すると、感染症やがんなどの病気にかかりやすくなります。一方で、免疫のはたらきが暴走すると、アレルギーや自己免疫疾患が起こります。そのため、免疫のはたらきを薬で調節することが、これらの病気の予防や治療に大いに役立っています。私たちの研究室では、この免疫の仕組みを明らかにし、薬がどのようにそのはたらきを調節するのかを研究しています。薬と関わりの深いビタミンやホルモンなどが体の防御機能においてどのような役割を果たしているのか、分子、遺伝子、細胞、個体の各レベルを総合して追求しています。そのために、生化学、分子生物学、細胞生物学、組織学、病理学など様々な手法を利用しています。

業績紹介

受賞

  1. 松本大生. 2021年日本薬学会 中国四国支部 学生発表奨励賞 受賞
    「新規炎症性ヘルパーT細胞Th9の分化に関与するレチノイン酸シグナルの解析とリガンド依存性コリプレッサーの探索」
  2. 中妻 彩. 平成28年度日本薬学会 中国四国支部 奨励賞 受賞
    「レチノイン酸による炎症誘導性樹状細胞と新規IL-13高産生炎症性T細胞の制御」

学術論文

  1. Yokota-Nakatsuma, A., Ohoka, Y., Takeuchi, H., Song, S.-Y., and Iwata, M.: Beta 1-integrin ligation and TLR ligation enhance GM-CSF-induced ALDH1A2 expression in dendritic cells, but differentially regulate their anti-inflammatory properties. Sci Rep. 6:37914 (2016).
  2. Okayasu, I., Hana, K., Nemoto, N., Yoshida, T., Saegusa, M., Yokota-Nakatsuma, A., Song, S.-Y., and Iwata, M.: Vitamin A inhibits development of dextran sulfate sodium-induced colitis and colon cancer in a mouse model. BioMed Res Int: Article ID 4874809 (2016).

外部資金獲得

  1. 科学研究費補助金:基盤研究C 「低濃度レチノイン酸環境下で機能する新規炎症性ヘルパーT細胞の分化誘導機構の解明」2020年度-2022年度)代表:大岡 嘉治
  2. 科学研究費補助金:基盤研究C 「レチノイン酸によるIL-13高産生炎症性Th細胞の制御とアレルギー治療法の研究」(2016年度-2020年度)代表:中妻 彩

講座ホームページ