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交換留学(韓国)体験記

コロナ禍でも留学を諦めずに実行した心境と留学先として「韓国」を選んだ理由

 
なかま ももか
仲間 百香
人間生活学部 児童学科
留学先 / 韓国 檀国大学
留学期間 / 2021年8月~2022年1月

体験者のコメント

 語学や国際交流に興味があり、大学1年の頃から本学主催の短期留学に積極的に参加していました。
 現在、留学している檀国大学にも2度訪れたことがあり、その際に世界から集まった外国人留学生との関わりも多くあったので、ここなら韓国語はもちろん英語学習もできると思い檀国大学への交換留学を決めました。また、檀国大学には、「外国人チュータリングプログラム」という学生同士の語学指導制度があり、韓国人に日本語を教える活動に参加すると寮費が無償になる点も魅力的でした。

 当初の留学計画は2020年春から1年間の予定でしたが、出発直前に新型コロナウイルス感染症の影響により一度留学を断念。
 しかし、留学に行きたいという気持ちに変わりはなかったので、必修科目や実習など、卒業に必要な履修を調整し直し、留学に行くためにできることは全てしていました。その結果、今年の8月、卒業との兼ね合いもあり留学期間が半年間にはなってしまいましたが、やっと韓国に飛び立つことができました。

 韓国に入国してもすぐには実感が湧きませんでしたが、入国直後の隔離期間が明け、学校生活も始まり、コロナ禍による多少の制限はありますが、毎日が充実していて本当に留学を諦めなくて良かったと思っています。そして私は、これからもこの度のコロナ禍での留学は、「間違った選択になることは絶対にない」と確信してします。

出発当日飛行機の中から
留学先の檀国大学正門

現在の授業について

 私は現在、語学堂で行われる交換留学生対象の韓国語の授業と大学で行われる学部の授業を2つ受講しています。韓国に入国してからしばらくは全ての授業がZOOMを利用したオンライン授業でしたが、10月25日から語学堂は対面授業が再開しました。

 語学堂の授業は、平日の9時から13時までで上級クラスに入っています。授業では、読解、リスニング、作文の勉強をしています。また討論のテストなどもあり、最近は「手術室の監視カメラ設置に反対か賛成か」についてクラスメートと本格的に討論したりしました。授業ではかなり難しい内容もありますが、毎日新たなことを学ぶことができるのでとても新鮮です。

クラスメートと討論授業の打合せ
語学堂で使っている教科書

一方、学部の授業の一つは、月曜日15時から18時までの「討論と発表」という討論、発表の仕方を学び、試験時に実際に習ったことを実践する授業を受講しています。もう一つは水曜日14時から16時までの「大学学習韓国語」というもので、上級の韓国語能力を身につける目的で行われている授業です。この二つの授業は、10月末現在もオンラインで行われています。

友達や日常の生活について

 コロナのため、留学生活が始まってもしばらくはオンライン授業であったり、社会的距離の確保などの制約がありましたが、できる限り外国人友達にも積極的に声をかけて仲を深めていきました。

 また、檀国大学は国際色豊かで、私が今回友達になった交換留学生だけでも、ドイツ、フランス、スウェーデン、スペイン、オーストリア、アルジェリア、スイス、オランダ、ロシア、カザフスタン、モンゴル、中国、マレーシア、インドネシア、台湾、ロシア、アメリカ、ペルー、ブラジル、メキシコから来た学生達です。

 みんな、韓国に来た理由は様々で、K-POPに興味がある、韓国でしか学べない産業がある、母国よりも韓国の方が発展しているから、元々他の国での留学を予定していたがコロナのため中止になったので韓国に来たという学生もいます。

 交換留学生との会話は基本的に英語です。この留学の理由の1つには、英語力を伸ばしたいということもあったので拙い英語力ですが自ら輪に入るように心がけています。様々な国の子たちと話をしていると、日本にいるだけでは知らなかったであろう事や実に多様な文化を学ぶことができて本当に楽しい毎日を送っています。

世界から集まった外国人留学生たちとの交流は楽しいです!

 毎週水曜日の18時から21時までの3時間は、前にも述べたように、「チュータリングプログラム」といって韓国人学生に日本語を教えるプログラムに参加しています。私が担当するクラスは中級クラスですが、受講者のレベルが偏っているので、日本語で話した後に韓国語でも説明するという授業方法をとっています。 コロナのためチュータリングクラスもオンラインで行っていますが、来月には少人数で直接会って交流したいと考えています。


チュータリング授業の様子(日本のお盆について紹介)

休日の過ごし方

 授業数がかなり多いのと課題などもあるので、平日は放課後に友達と学校近くのカフェで勉強をしたり、外食に行ったりすることが多いです。

カフェでスタディー

 休日にはソウルに出かけることが多く、この留学が始まる前から知り合っていた韓国人の友達に会いに行くこともあります。また、私と同じく交換留学で来ている外国人や、新しくできた韓国人の友達と出かけたり、感染対策を徹底しながらプチ旅行に行くこともあります。

日本との違いやカルチャーショックなど

 多くの文化の違いはありますが、私が特に大きく感じたことは2つあります。
 一つ目は、キャッシュレス文化です。韓国人はカードを使って決済する人がかなり多く、現金をほとんど使いません。また、アプリを使った送金なども一般的であるため、友達と外食などに出かけた際も、割り勘になればその場ですぐにアプリを通して支払いをすることもでき、とても便利だと思いました。

 二つ目は、韓国人は勉強熱心で幼い頃から競争社会で育ってきたということです。このことについては以前から知っていましたが、実際に現地の若者達の話を聞いたり、交流していると想像以上でした。大学で出会った友達もみんな勉強熱心でテスト前だけではなく常に勉強をしているように感じます。また勉強するためにカフェに長時間滞在することもマナー違反ではありません。さらには、「スタディーカフェ」といったカフェとして登録されている自習室のような空間も韓国にはたくさんあります。このような環境の影響か韓国に来て自主的に勉強することが増えたように感じます。


スタディーカフェの様子

 一つ不便な点といえば、コンビニにトイレがないことです。日本ではコンビニに行けば基本的にトイレがありますが、韓国では外出先でトイレに行きたくなったら駅に戻るかチェーン店のカフェを探すしかありません。

留学を希望するまたは、迷っている後輩たちに一言

 私は今回、韓国に来て本当に良かったと思っています。
コロナ禍という今まで経験したことのない未知の状況で韓国に来ましたが後悔したことは一度もありませんし、むしろ想像していたより何倍も楽しい留学生活を送っています。

 海外に行くとなると誰もが心配事は増えるかもしれませんが、行ってみないと分からないことも多いと思います。

 また自分が予想していなかった出来事が起こっても、私の経験上どうにかなることがほとんどです。行けるチャンスがあるにもかかわらず、不安要素に大きく影響され留学を迷っている方には、「この機会を逃して本当に後悔しないのか?」ということを自分自身に問いかけて欲しいです。チャンスがあるならば、限られている大学生活の間にそのチャンスを掴んで欲しいと私は強く思います。
少しでも交換留学や語学研修などに興味が湧いたら、ぜひ国際部に立ち寄ってみてください。経験者として、皆さんのその一歩を応援します。

スナップショット

韓国料理の数々

余暇の過ごし方
友達と学校周辺や観光地に出かけ、韓国の秋を満喫しています。