香川薬学部
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白井 廉さん

公衆衛生の分野で地域のために役立つ
白井廉さん
香川県環境保健研究センター
廃棄物・リサイクル担当

高校時代に「医療に関わる職業に就きたい」「人の役に立ちたい」という思いがあったので、薬学部を志望しました。幼い頃からずっと香川県で過ごしてきたため、これまでお世話になった地元の方々に、何らかの形で貢献したいという思いも強くなりました。現在は公務員として、日々業務に取り組んでいます。責任が問われる分、自分の仕事が大きな意味を持っているというやりがいを感じています。

Q現在のお仕事の内容は?

環境保健研究センターに勤務しています。分析担当として、廃棄物処分場の地下水や排水の水質検査、ダイオキシンなど有害物質の分析、農薬の分析などをしています。

Q大学生活の中で印象に残っていることは?

国家試験対策です。友人と一緒に寝る間も惜しんで勉強した日々を思い出すと、感じ入るものがあります。私の場合は5年生の実習の関係で、スタートが少し遅れていました。そんな中、授業でも模試が実施されるようになり、思ったように点数が伸びず苦しんだ時期もありました。あの時、試験対策を始める自分の状況を想定し、前もって計画を立てておけば、より余裕を持って試験に集中できたのかなと思います。

Q病院・薬局実習を通して学んだことは?

5年生で病院・薬局実習へ行きました。薬局実習では、薬剤師の先生方と患者様との距離が近かったことや、実習前に早く到着して掃除をしたら喜ばれたことなどから、コミュニケーションの大切さを学びました。病院実習では、チーム医療の一員としての責任の重さを学びました。これらは座学では得られない財産です。

Q大学での学びが仕事で生かされている点は?

現在の職場は、分析化学の知識と技術がかなり要求されますが、そこで「分析機器」と呼ばれる装置を扱った経験が生きています。装置の扱い方とメンテナンス、採取したサンプルの前処理方法や結果の解析技術が役立っています。

Q仕事で心がけていることは?

私が報告した内容や対応姿勢は、すべて「県が出した答え」として県民の方々に伝わるため、常に「慎重さ」と「正確さ」を心がけています。上司にもアドバイスを受けつつ業務を遂行しています。

Q公務員になって意外だと感じたことは?

PCに向かう時間の多いイメージでしたが、サンプル採取などを行う現場作業が多かったことが意外でした。現場の環境に合わせて作業着を着る機会が多かったことも新鮮でした。

Q将来の目標や抱負を教えてください。

今後の異動によっては、保健衛生の分野や医療体制のサポートに携わる可能性もあるので、志望動機だった「医療に関わって人の役に立つ」に備えて、さらに成長していきたいです。

Qオフの過ごし方は?

釣りやゲーム、映画鑑賞を楽しんでいます。映画はジャンル関係なく好きなのですが、1980〜2000年前半の作品を好んで観ています。

Qキャッチフレーズを付けるとしたら?

「県民の暮らしの礎」でしょうか。この仕事は県民の皆さまによって成り立っている仕事ですが、県の成長につながる重要な仕事でもあります。しかし派手な仕事ではないため、「裏方で愛する地元を支えたい」という思いから付けました。

Q入学を希望されている方へのメッセージ

薬学部に進むと、最後に「薬剤師国家試験」が待っています。高校のうちからできる対策としては、基礎となる化学・物理・生物を前倒しで勉強しておくのがおすすめです。とくに物理は、暗記よりも仕組みや式に当てはめての「概念の理解」が重要になります。前倒しで勉強しておけば、他の教科にも力を入れることができると思います。