2021年2月~6月末まで檀国大学へ交換留学している人間生活学部心理学科3年徳元友美さんの体験記です。
現在の授業について
現在は、大学が運営する交換留学生向けの語学堂での授業と、学部留学生向けの韓国語のリーディングを受講しています。授業は全て韓国語で行われています。
語学堂の授業は対面で行われ、毎週月曜日から金曜日の9時から13時までの4時間、韓国語講読、韓国語作文、韓国語会話の勉強をしています。
受講前にレベル分けテストがあり、一緒に勉強しているクラスメイトが同じレベルなのと、対面授業なので、その都度質問できる点がありがたいところです。
授業の進め方としては、講義形式で語彙や文法を学び、それを使用した問題文を解いたり、学んだ内容で作文を書いたりしています。
また、授業内で取り扱った文法を使用した音楽や、動画なども授業内で取り扱ってくださるので、面白い上に学習内容がより身につくように感じます。スピードは速い上に、ほぼ毎日宿題や小テストがあるので、それらをしながら復習をするので精いっぱいという感じです。
学部の授業は毎週水曜日に15時から3時間オンラインで、教授の講義動画を見ています。
韓国語能力試験のTOPIKⅡの内容の講義なので、自分の現在の実力より上のレベルの内容ですが、ゆっくり説明してくれるのと、講義に使われているパワーポイントを共有してくれているので、事前に自分で問題を解いて、授業を聞きながら、わからない点はパワーポイントを見て復習するという形で学習しています。
語学堂の授業も、学部の授業も中間テストと期末テストがあります。語学堂のテストでは、リスニング、ライティング、スピーキングのテストだけではなく、3分間スピーチや2人1組での対話のテストがあるので準備や、パートナーとのコミュニケーションが大変ではあります。
友だちや日常の生活について
新型コロナウイルス感染症の蔓延防止措置のため、現在韓国の大学の学部の授業はほとんどがオンラインで行われています。そのため、学内に韓国人学生があまりいない状況です。しかし、同じ交換留学生や、語学堂のクラスメイト、学内の交換留学生をサポートする組織に所属する韓国人学生と交流しています。
ヨーロッパからの交換留学生が多く、韓国語専攻の交換留学生以外とは、基本的に拙いながらも英語で話しています。また、語学堂のクラスメイトや韓国人学生とは、韓国語で交流しています。
交換留学生の日本人が私を含めて2人しかいないので、他国の学生と交流する機会が多く、またありがたいことに日本に興味がある学生も多い上に、親切な友人たちに恵まれているので友人関係は困らずに過ごせています。
毎週月曜日は「外国語チュータリングプログラム」で、韓国人学生5人に日本語を教えています。社会的距離の確保の関係で5人以上の集まりができないので、現在授業はZOOMを使って行っています。
私が担当しているのが、日本語の初級授業なので全て韓国語で日本語を教えるのが難しい点です。しかし、熱心に受講してくれているので、私も準備をしながら、韓国語の学習もできているように感じます。
基本的には新型コロナウイルス感染症が心配なので、大学周辺で生活をしていますが、平日の授業終わりにソウルなど、休日に人が集まりそうなところに行くこともあります。
休日の過ごし方
平日にできなかった授業の復習をしたり、日本語授業の準備などをしたりしています。
しかし、休日に出かけたい気持ちもあるので、公共交通機関を使わず歩いて散策をしたり、自然を感じる公園などの屋外施設に行ったりしています。
また友人たちと出かけるときもあります。運動することが好きな友達が多いので、登山やハイキングに行くこともあります。
日本との違い(カルチャーショック)など
新型コロナウイルス感染症蔓延防止措置が徹底している点は日本とは違うと感じます。
韓国に到着後2週間の隔離期間は、PCR検査などの必要な時以外本当に一歩も部屋の外から出なかったうえに、その隔離生活を支える体制もきっちりしていました。
また、飲食店などの入店時には利用客の電話番号などの個人情報記入が必須なので、良い点だと感じます。そして、スマートフォンなどのアプリケーションが発達しているので、日本より簡単にタクシーや出前ができるところもいいなと感じます。
トイレにトイレットペーパーを流せないところが多々あるのは不便に感じます。
また、申請などの書類の取り扱いが割と大雑把に感じる点もあります。これは長所でも短所でもありますが、申請が早い分、本当に大丈夫なのかという不安もあります。
빨리빨리(早く早く)の文化があるからか、何事も早い気がしますが、私自身もせっかちなので、カルチャーショックは感じていません。むしろ、私にはあっているような気もします。