TOKUSHIMA BUNRI UNIVERSITY TOKUSHIMA BUNRI UNIVERSITY

タデ藍の開花遅延技術を確立

公開日 2024年09月05日

報道関係者各位

タデ藍の開花遅延技術を確立
―特殊光による夜間から昼間への転換メカニズムを応用-

徳島文理大学は、短日植物の開花時期を遅延できる栽培技術を確立しました。

菊、紫蘇、タデ藍などの短日植物は、日照時間が短くなる11月になると開花が始まります。

収穫を高値の需要期にあわせるためには、LED照明などで人工的に日照時間を長くする「電照栽培」が有効ですが、一方で設備費と光熱費の増加が問題になっています。

理工学部ナノ物質工学科のアグリバイオ研究室は、星あかり程度の明るさの特殊光が、タデ藍の光合成と染料原料生産を促進メカニズムを明らかにしました(注1)。

その後の研究により、同様の光合成促進メカニズムが植物にとっての夜間を昼間に転換することを見出しました。

徳島県で実施したタデ藍の栽培実験では、特殊光照射で開花が98%以上の抑制ができました(図1)。

さらに、同じ特殊光を用いることで、藍染原料の収量が2倍以上になることも確認しました。

(図1)タデ藍の開花遅延技術を確立

問い合わせ先

徳島文理大学 理工学部
理工学部長 教授:梶山 博司
TEL:087-899-7100