今回、筆頭著者として薬学研究科博士課程の川田大周君、責任著者として理工学部の喜納克仁准教授、共著者として薬学部の森川雅行助教、理工学部の大島隆幸准教授、香川薬学部の小林隆信講師が執筆して、学術雑誌Genes and Environmentに掲載された論文が、2022年度のBest Paper Awardに選ばれました。

古くから知られていて、最近は忘れがちとなっていたDNA損傷Ureaに関する研究論文であり、再度Ureaにスポットをあてたこと、またDNA複製に関する新しい知見が価値あるものと学会が認めたことによる受賞です。また、今回の研究成果はガンや老化・突然変異の機構解明の一助となるものです。

筆頭著者が学生である論文に対して受賞されることは稀であり、将来有望な学生であると学会が認定したものと考えております。５人の受賞者のうち、11月11日に福岡大学で開催されました日本環境変異原学会の授賞式に、川田、喜納、森川が参加し、賞状と賞金を頂きました。この受賞を励みに、さらなる変異原研究を進めていきたいと考えております。

 

対象論文　

 "Analysis of nucleotide insertion opposite urea and translesion synthesis across urea by DNA polymerases." Genes and Environment, volume 44, Article number: 7 (2022)

 

左から、森川助教、会長の山田雅巳先生、博士課程学生の川田君、喜納准教授