公開日 2019年04月22日
本学部の大学院生が、日本薬学会第139年会において、学生優秀発表賞を受賞しました。
受賞者:小原 依里(香川薬学部・医療薬学講座)
演題:「日本の高齢者における中枢神経系用薬のポリファーマシーと脆弱性骨折の発症」
演者:小原 依里1, 坂東 義教2, 吉田 知司2, 大原 昌樹3, 桐野 豊4, 飯原 なおみ4(1徳島文理大薬学研究科, 2徳島文理大保健福祉, 3綾川町国民健康保険陶病院, 4徳島文理大香川薬)
左:飯原なおみ先生 右:小原依里さん
6月12日に、薬学会から届いた賞状を宮澤学部長から受け取る小原依里さん
小原依里さんのコメント
本研究では,脳に作用する医薬品(中枢神経系用薬)の併用と高齢者の骨折との関連性について,リアルワールドデータを用いて解析しました.その結果,中枢神経系用薬の増加に伴い骨折のリスクは高くなり,その傾向は加齢とともに強くなりました.また,かかった病院が多い人ほど中枢神経系用薬の数がやや多い傾向にあることがわかりました.高齢化が進む我が国において,使用している薬を医療機関の垣根を越えて漏れなく把握する仕組みが必要です.
日本薬学会139年会において学生優秀発表賞を頂きましたこと,大変嬉しく思います.現在は大学院で学んでいますが,患者さんや地域社会に身近な薬剤師でありたいと願っています.特に高齢者や小児など薬物治療に配慮が必要な患者さん,またご本人だけでなく介助する方の助けに繋げられるような研究をすることが私の目標です.
小原依里さん、おめでとうございます!
今後の活躍も期待しています。
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