公開日 2024年05月01日
今回の模擬授業はカナダ・バンクーバー出身のJustin Dekker先生。
ワタシはJustin Bieberとは親戚ではないですよーという定番の自己紹介から話が始まります。
模擬授業の内容は和製英語すなわち日本語話者は英語と信じているけれど
英語圏では通じない表現の数々です。
ただ、辞書の訳が違っているなどの単純な話ではなく、
やはり文化を背景とした微妙なニュアンスのズレなども詳しく説明してくれました。
授業の中で扱った2つの例を紹介しましょう。
ます1つ目は、ハンバーグ。いかにも洋食の代表格なのですが、
これをHamburgと英語圏で発音して通じたとしても、
ドイツの地名を示しているだけで、料理の名前にはなりません。
日本語話者なら誰でも知っているこの料理は英語圏において、
結構マイナーなものらしいです。すなわち、hamburgerなら誰でも知っているが、
パンに挟まれてない、肉だけのこの料理はずっと知名度の落ちる料理という訳です。
そこで、これに近いものを探せばSalisbury Steakという名前になるということです。
(Salisburyとは、この料理を提唱した人物の名前です。カタカナで表示すると「ソールズベリー」のような発音。)
次に、土産(みやげ)物を意味するsouvenirについて。
日本では「土=その土地の」、「産=生産物」ということで「お土産」ということなので、
その地域に特有の果物や肉、菓子などが多く、〇〇名物のまんじゅうなどとして、
1箱20個入りなどを買ってきて家族や職場の人に配ったりすることが多いです。
これに対してsouvenirを英英辞典で調べるとmemoryという意味合いが濃く、
英語圏では、マグカップやキーホルダーにその土地の名前が刻んであって、
これを飾っておいて記憶に残しておくという意味合いが強く、
皆におすそ分け、という意味合いは薄れてきます。
全体で60分の内容の濃い授業でしたが、参加された高校生は積極的に取り組み、
「土産・・・ハイ、英語ではsouvenirです!」と応答してくれた高校生もいました。
休日にもかかわらず、真面目に授業に参加いただき、ありがとうございました。