公開日 2023年12月07日
こんにちは!今回はクリスマスの主役とも言うべき、
クリスマスツリーとサンタクロースの話です。
多くのクリスマスものを執筆し、「イギリスのクリスマスを創始した男」とも称される、
イギリスの国民的小説家Charles Dickensが記した『クリスマス・キャロル』には、
クリスマスツリーとサンタクロースが全く登場しない、という話を前回しました。
この小説の中にはクリスマスのお祝いムードを連想させる「七面鳥の丸焼き」、
「クリスマス用のケーキ」、そして「プレゼント交換」などは描かれています。
このうち、七面鳥は日本で普通に売っていないし、クリスマス用のケーキも、
日本人の考える「クリスマスケーキ」とはやや異なり、
プラムプディング(plum pudding)やミンスパイ(mince pie)といった、
後にケーキに進化する原型のようなものが登場しています。
さて、クリスマスツリーですが、これはイギリス由来ではなく、ドイツに起源があります。
この時代のヴィクトリア女王の夫がドイツ出身ということで、
バッキンガム宮殿にクリスマスツリーを飾ったのが最初で、
小説の『クリスマス・キャロル』が世に出たのはそのわずか3年後です。
一般庶民がクリスマスツリーを飾るのが一般化するまでにはまだ、
多少の時間がかかったということでしょうか。