公開日 2016年05月25日
臨床栄養学実習は、病気の原因・症状を理解し、疾患の改善に向けて患者の病態別の食事について、食品構成に基づいた献立が立てられ栄養管理が出来るように講義と実習を行います。
また、徳島COC教育・研究社会貢献プログラムの一環で、鹿肉を有効利用する研究が行われていますが、それも兼ねて、この日は実際に下処理された鹿のもも肉を使って調理を行いました。
先生が肉の切り方を指導し、それにならって学生も切り分けていきます。
もちろん他の副菜もあるので、それぞれ手分けして作業をすすめていきます。
鹿肉は青じそを巻いて、油で揚げました。充分加熱することが必要です。
この日はエネルギーコントロール食(本態性高血圧症の食事)で、献立は鹿もも肉青じそ巻き・しめ鯖の卯の花和え・ほうれん草の海苔巻きです。本来は鶏ささみを使いますが、鹿肉は脂肪分が少ないので代替できました。
初めて鹿肉を食べるという学生がほとんどでしたが、くせは全くと言っていいほどなく、でも肉の味はしっかりと感じることができて、満足感のある食事になったようです。
このように、病態別の献立をそれぞれポイントを押さえながら実際に調理します。病院食は、患者さんにとって楽しみであり治療でもあるので、無理なくおいしく食べてもらえるように、献立作成はもちろん、味付けや食材の切り方、扱い方を学び、知識と技術を習得していきます。