公開日 2023年05月12日
学科説明会、模擬授業は前回に引き続き、人間福祉学科教員の夛田羅が担当しました。
本学科の目標は、「その人らしい生き方、生活を支援し、ともに人生を考える」プロを養成することです。
その道のプロとしての国家資格が社会福祉士、精神保健福祉士となります。
学科説明会では、
これらの資格を持った先輩の活躍を例に挙げ、それらの資格を活かせる職場は福祉施設だけではなく、医療機関、行政機関など非常に幅広いことを説明しました。
「その人らしい生き方、生活を支援」するためには「本当に求めているものは何か?」を知らねばなりません。
そのためには、「この人になら本音を話せる」と信頼していただく必要があります。
信頼していただく第一歩は、「まずは普段から利用者さんと頻繁に雑談することである」ということを、卒業生の上野さんに話していただきました。
昼食後は、「明日の福祉を考えよう!福祉ロボットって何だろう?パート2」という題目で模擬授業を行いました。
新型コロナも収束に向かいつつあり、3 年ぶりのグループ・ディスカッションです。
オープンキャンパスに参加された方々、卒業生、在学生の全員で、「医療、福祉の現場でロボットにやってもらいたくないことは何か?」、「ロボットにできないことは何か?」などを議論しました。
「ロボットのモニタリングによる見守りではプライバシーを守れない」、「相談、つきそい、触覚に関することをロボットで対応するのは困難」という意見が出ました。
幸いなことに、プライバシーの問題は克服されつつあり、介助以外にもロボットに任せられる範囲は広がっています。
医療福祉職には肉体的に「きつい」、「しんどい」というネガティブなイメージがありますが、ロボットの普及により軽減されていくことでしょう。
結果として、医療福祉職の内容は今まで以上に、利用者さんが「生身の人間に対応してもらいたい相談、つきそい」などに注力するものになると思われます。
さらに、 オックスフォードの研究では、 AI が発達してもなくならない仕事として医療福祉職が挙げられています。
医療福祉職は、技術が進展しても生き残る、いやむしろその恩恵を受ける職種と言えそうです。
模擬授業の終了後も、展示コーナーで参加された方が在学生へ大学での学習内容や生活について質問されるなど、終始和やかな雰囲気で、今回のオープンキャンパスを終えることができました。
ご参加いただきました生徒・保護者の皆様、どうも有り難うございました。
次回の徳島キャンパスのでオープンキャンパスは6月18日(日)に開催する予定です。