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看護管理学実習2023(5月2日)

公開日 2023年05月02日

4月に入り、4か所の病院で看護管理学実習が行われました。

5月2日、学内で病院ごとに実習で学んだことに関して、学生の視点で疑問に感じたことを掘り下げ、さらに、見つけたテーマについて「看護管理学」の視点から、各グループでまとめていました。

看護管理学実習の目的の一つに、健康問題を持つ対象者に必要な看護サービスを提供するために、様々な資源を有効利用し、それを維持・活用するための「しくみ」を理解できることが挙げられています。その目的のもと、「管理の問題は現場にある!」と看護管理者の視点から、先行文献も活用し、自分たちの学びを発表してくれました。

 

発表前に集まって自主的に学習していました。

発表前

最初のグループの発表は、ノーパンクタイヤの車いすの導入に関するものでした。

エアタイヤと異なり、ノーパンクタイヤでは基本的にパンクしないため管理が楽で効率的、しかし、患者の視点からはクッション性が劣るということを、学生さんたちは2種類の車いすを乗り比べることで体感し、情(感情)の管理・知(知識)の管理の視点からも考えられていました。チェックリストまで考えられていて、4年生の学生さんの成長ぶりを感じます。

ノーパンクタイヤ

各グループの発表を真剣に聞いていました。

発表を聴く

次のグループでは、患者サポートセンターにはどういった機能があり、そこでの看護師の役割は何か考えられていました。入院前から患者の情報を収集しいかにして住み慣れた地域に戻るか、病棟や外来だけではない役割がそこにあることに気づいていました。

サポートセンター

また、このグループでは、限られた資源の中で医療の質を向上させるためには?という視点で、人的、物的資源の有効活用についてまとめていました。小さな疑問からこうした経営管理の視点にまで思考を拡大し考えられていることは素晴らしい視点です。

資源の有効活用

忙しい環境のなか看護師が生き生きと働くことができている要因は何か。臨床での経験に先行文献を調べ、いくつか要因を挙げていました。やりがいや生きがいこうしたことが、内的動機づけにつながるということの発見ですね。

やりがい

こうした大きな会場での成果発表は、次の実習にも生かされることでしょう。

「4年生として管理の視点を忘れずに患者様のケアをする」こうした言葉とともに、地域・在宅看護学実習へ送り出していました。

最後の言葉