公開日 2022年05月09日
本学臨床工学科と愛媛県の製紙会社「株式会社イトウ」と共同開発を行った「竹活性炭と紙を用いた脱臭装置の開発」について、共同研究成果発表講演会を行いました。
その様子はテレビ局に取材していただき、ニュース番組で紹介されました。
この脱臭装置は、病院や介護福祉施設などで利用が期待されており、便臭などの臭気対策に繋がります。
脱臭装置の開発において臨床工学科では、樫野 真 准教授を中心に脱臭装置の形状や大きさ、竹活性炭を用いたにおい成分を吸収するフィルターに効率よく空気を送るための研究を行いました。
この研究には、樫野研究室に所属していた学生も一緒に実験を行いました。
本来であれば今回の発表会に、研究を行った学生達も同席する予定でしたが、既に卒業して臨床現場で活躍しているため参加できませんでした。
▼ 本学科で養成している臨床工学技士とは ▼
臨床工学科では、臨床工学技士(国家資格)という医療職種を養成しています。
臨床工学技士は、医療現場の中で、唯一工学的な知識を有する職種として期待されています。
特に日本政府は、新たな国産の医療機器開発において、臨床工学技士に大いなる期待を寄せています。
これらは医工連携といって、医療と工学の両方の知識を有する臨床工学技士が中心になって、新たな医療機器の開発に取り組みます。
今回の脱臭装置開発はその初めの一歩ともいえる研究成果です。
▼ これからの臨床工学科とサポート内容について ▼
臨床工学科の教員は2025年高松駅キャンパスへの移転時には全員が博士の学位を有しており、専門学校などと比較すると高いレベルの教育をしています。
単に国家資格をとる専門学校と異なり、卒業研究等を通じて研究にも力を入れています。
教員の業績欄にその実績が示されています。
全学共通教育センターでは、高校までに「物理」や「化学」を履修していない学生の皆さんを対象に、主に工学系の科目を担当する臨床工学科の教員が、学生の理解度を上げるための工夫(教材選びから教え方など)をしているため、文系の学生でも安心です。
実際に文系出身の学生さんが半分以上を占めておりますが、国家試験の合格率は全国平均に比べ同等以上の成績を残しています。
安心して入学してきてくださいね。