TOKUSHIMA BUNRI UNIVERSITY TOKUSHIMA BUNRI UNIVERSITY

教員の活躍情報

公開日 2022年03月04日

大学の教員は授業をするだけではなく,研究や論文を執筆することも重要な仕事です.
 
2名の先生から最近の情報をお聞きしたので,活躍を掲載させていただきます.
 
赤澤直紀先生より
 
IMG_0867
 
赤澤直紀(講師)らの研究グループ(本学と神戸大学大学院、河西田村病院との共同研究)の論文がJournal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle (Impact Factor: 12.91)に掲載されました。また本研究は文部科学省の科学研究費の助成を受け実施されたものとなります。
 
内容概要
本論文では、「高齢入院患者における大腿四頭筋の筋内脂肪量の改善は、筋量の改善よりも日常生活動作能力の改善に強く関連する」ことを示しました。本論文で明らかにした知見は、高齢入院患者の日常生活動作能力の改善に対する介入を模索する上で有益なものになるものと考えます。
 
論文タイトル
Longitudinal relationship between intramuscular adipose tissue of the quadriceps and activities of daily living in older inpatients. J Cachexia Sarcopenia Muscle. 2021 Dec;12(6):2231-2237. doi: 10.1002/jcsm.12842. Epub 2021 Oct 26.

 
長田悠路先生より
 
DSC_0050
 
長田悠路(講師)らの研究グループ(本学と国際医療福祉大学大学院、昭和大学,中伊豆リハビリテーションセンターとの共同研究)の論文がArchives of Rehabilitation Research and Clinical Translationに掲載されました。また本研究は文部科学省の科学研究費の助成を受け実施されたものとなります。
 
内容概要
片麻痺患者が転倒する直前に,どのような歩行異常が出現するかを分析しました。
28,000回の歩行を分析し,その中から歩行中に転倒しそうになった事例32試行を分析した結果,
転倒する1・2歩前から,異常な重心の動揺や歩行速度の低下が出現していることが分かりました。
この結果は患者さんの見守り歩行時に役立てることができ,そのような異常が出現した時点で転倒に備えて身構えることができます。
 
論文タイトル
Osada Y,Motojima N, et al. Abnormal Gait Movements Prior to a Near-Fall in Individuals Following Stroke. Arch Rehabil Res Clin Transl. 2021 Sep 6;3(4):100156. 1-7
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2590109521000707?via%3Dihub