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本学科教員の研究課題が科研費(研究活動スタート支援)に採択されました!

公開日 2020年10月09日

本学科教員の大西康平先生(講師)の
研究課題「ペア学習相手の知識差が説明活動と相互理解に及ぼす影響」が
科学研究費助成事業(研究活動スタート支援)に採択されました。
 
科学研究費助成事業とは人文学,社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり,
基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を
格段に発展させることを目的とする「競争的研究資金」です。
非常に厳しい審査を経て独創的・先駆的な研究に対して助成されるものです。
 
今回採択された研究の概要と目的を紹介致します(大西講師より)。

本研究の概要と目的
協同学習(ペア学習)研究は,グループやペアの相互作用に着目した分野である.
また,教え手と学習者双方の学習効果を検討する個別指導研究分野において,学習者だけの効果のみならず,教え手にも学習効果があると報告されている.
学生を対象に行った実験では,後輩へ向けての説明することが,教え手に高い学習効果をもたらした(大西,2014).
本研究では,説明する相手が,内容を知っている(知らない)事を伝えることが,どのように影響を及ぼすのかを検証する.
具体的には,事後テストの成績から分析し,得点に差があれば,説明活動にどのような違いがあったのかも分析する.
このことで,普段の授業やゼミ活動などの学習時に効果的な方法を明らかにし,よりよい学習環境を提供したい.
また,将来的に説明活動の効果を高齢者にも応用し,認知症の予防,改善に向けた新しい訓練方法を見出したいと考えている.