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【授業紹介】臨床栄養学実習:飲み込む機能が低下している場合の支援を学ぶ①

公開日 2024年03月04日

誤嚥(ごえん)という言葉を知っていますか?簡単に言えば食事の際に「むせる」こと。 今回は、誤嚥に対する支援として医療や福祉の場で必要な「とろみ3段階」を学びました。

咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)のメカニズムを復習 。

自分の喉に軽く手を当て、唾液やお茶などを飲み込んでみます。喉の動きを確認。

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次に聴診器を当て、飲み込んだ時の嚥下音も確認。

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液体は特に「むせ」やすいため、「とろみ」をつけて飲み込みやすくし、誤嚥防止に繋げます。 この「とろみ」は ”誰が作っても同じ” に仕上がるよう、学会で「薄い・中間・濃い」の3段階に分類されています。とろみ調整剤で、この3段階を作りました。

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濃度の違いを確認。お盆に垂らし傾けて、流れる速度を比較しました。違いがよく分かります。

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 医療や福祉の現場では、その人の嚥下機能に合わせて医師からの指示があり、適切なとろみ状態が決まります。

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とろみ3段階の共通認識があれば、いつ誰が作っても同じ濃度になるから安心。

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とろみ調整剤(増粘剤)は市販されており、食品扱いです。栄養士になれば、その使用量や使用方法について看護師さんや介護士さん、ご家族の方などへ正しく伝えられることが大切になります。

※誤嚥:食事が喉を通過する際、咽頭部の反射反応がうまくいかずに気管へ入ってしまうこと。年齢を重ね、飲み込む力が低下してくると起こりやすくなります。また、脳卒中の後遺症などで嚥下障害を認める場合も同様です。

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短期大学部 生活科学科 食物専攻