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赤ひげクリニック(和歌山県)との共同研究論文がアクセプトされました。

公開日 2020年08月25日

本学科教員(赤澤講師)と赤ひげクリニックとの共同研究論文が
Journal of Stroke & Cerebrovascular Diseases (Impact Factor:1.787) にアクセプトされました。
 
論文タイトル
Longitudinal relationship between intramuscular fat in the quadriceps and gait independence in convalescent stroke patients
著者名
Taisei Ishimoto, Yusuke Taniguchi, Naoki Akazawa
 
本研究では、回復期脳卒中患者の大腿四頭筋の筋内脂肪量の縦断的変化を
超音波画像診断装置を用いて調査しました。
結果、回復期脳卒中患者の大腿四頭筋の筋内脂肪量は、
入院中のリハビリテーションの実施により改善していることが明らかとなりました。
そして、この筋内脂肪量の改善度合いが大きい方程、
歩行自立度の改善度合いも大きいことが明らかとなりました。
 
臨床の先生方と大学が協働して研究を実施し、
それら成果を報告することは理学療法学の発展において非常に重要であると考えます。
今後も理学療法学の発展に資する成果を報告していきたいと考えます。
(以上,赤澤講師より)
 
少し難しい内容なので,分かりやすく解説させていただきます。
 
筋肉の量を測るというのは,リハビリテーションの効果を検証することや,
現在の運動機能を評価する行う上でとても重要なことです。
 
今までは,筋肉の太さだけでこれを評価していたわけですが,
近年はその太さだけでなく,その筋肉にある脂肪の量を見ることが必要だということがわかってきました。
赤澤講師らは,超音波エコーを用いて,筋肉の中の脂肪の量を調べることで,その筋肉の質を研究しています。
特に,脳に障害を負った患者さんは,運動の麻痺だけでなく,筋肉の質が変化してしまいます。
 
今回の研究結果から,リハビリテーションを行うと,脳卒中患者さんの筋肉の質が変わり,
一人で歩けるようになる可能性が高くなるということを検証したものです。
皆さんも,筋肉の太さにだけにとらわれず,その質について考えてみたいと思いませんか?
 
このような最新の知見を踏まえた授業,および,研究は大学でないとできないことです。
是非,本学の理学療法学科に入学し,質の高い教育と,臨床に出てからも役に立つ最前線の技術・知識を身につけませんか?