公開日 2018年01月26日
例年、臨床工学科の3年生を対象に実施している臨床工学特別講演会を開催致しました。
ご講演頂きました講師の先生は、高知大学副部長兼臨床工学技士長 村上 武 先生と高知医療センター臨床工学科副科長 岡田 恒典 先生です。
村上先生は、本学大学院 工学研究科 修士課程を修了され、独立行政法人医療機器総合機構(以下 PMDA)にお勤めです。
勤務先であるPMDAや医療機器管理のことについて、分かりやすく御講演いただきました。
PMDAは簡単に言うと「医療機器の承認審査」を行う機関で、新しい医療機器を臨床現場で使用するためには、この審査を通過しなければなりません。
村上先生は、臨床工学技士として医療機器にまつわる多くの事例に関わってこられました。その貴重ご経験を話して下さいました。
岡田先生は、臨床工学技士の業務の内、主に循環器に関連した業務で、ご活躍中の先生です。
四国内では勿論のこと、全国でも御高名な先生です。
循環器の手術では、一般的に心臓を止めて手術し、臨床工学技士は患者さんの心臓の代わりをする装置の操作をイメージされる方が多いのですが、それ以外にも多くの業務を任されています。
今回の講演会では、手術室内での臨床工学技士の業務やかかわり方などについて詳しく解説して下さいました。また、循環器業務は、手術室だけでなく、心臓カテーテル検査室でも活躍の場があります。これらを含めて、臨床工学技士を目指す学生さんに将来の自身の仕事をイメージできる様にお話し頂きました。
参加した学生さんにとってとても有意義な時間になったと思います。
将来を見つめることで、これからの学習にも力が入ります。来年度には臨床実習も控えている学生さんにとってとても良い機会となりました。