公開日 2022年06月21日
6月16日(木)に徳島文理大学 短期大学部公開授業として、地域と考えるSDGs②講座「異文化コミュニケーション ~手話言語から始まる新しい世界~」を行いました。講師に社会福祉法人聴力障害者情報文化センター 公益支援部門 部長 飯泉菜穂子 氏をお招きし、ご講演頂きました。
受講生たちは、冒頭の〇×クイズを通して、「手話」や「手話を取り巻く環境」について、間違ったイメージを多くもっていたことを認識しました。そして「手話は言語である」と理解した上で、手話の基礎知識や手話の話者(ろう者)がどのように手話を継承しているのか、どのようなコミュニティなのか等を学びました。聴者とは異なるろう者の行動様式(視覚的特徴への指摘、ローコンテキスト等)について知り、ろう文化を理解をすることで、自分達の常識が必ずしも当たり前でないことを改めて認識しました。また講演中には、ろう者の受講生と講師の飯泉氏との会話のやりとりもあり、実際の手話会話に触れるきっかけにもなりました。
手話を学び、ろう者のコミュニティに入ることで、国内にいながら「異文化」に触れてきた飯泉氏。ろう文化への理解だけではなく、聴者のコミュニティに戻ってくることで感じたもの、見えてきたものがあると語ってくれました。自分とは異なる様式や常識に触れることで、人間・社会・文化の多様性に気づくきっかけとなり、違いを自覚・認識し、違いへの敬意を持つことが大切であるとお話頂きました。
講演会の後、保育科の1年生、2年生を対象に手話のワークショップを行いました。