会長ご挨拶
日本は世界有数の活火山国であり世界で発生する地震の約10%を占め、東日本大震災、熊本地震、北海道胆振東部地震など多くの災害が頻発しています。
また、台風による風水害も含めると、それらの防災・減災対策は急務です。
それらの災害において、被災者の多くを占めるのが障がい者や高齢者である現状があります。
そこで、私たちは要配慮者・避難行動要支援者に対する屋外での移動避難支援を学ぶ実践的な学習教材を作る試みを開始しました。
特に車椅子を使用する方への支援方法に着目し、屋外で車椅子避難を支援する場合に問題となる6つの障がい物を再現しました。
内容は平時より問題となる障がい物を3つ、災害時に起こりえる障害物を3つの計6種類を体験できるサーキットトレーニングです。
これらを体験学習することで、要配慮者に対する安全な避難移動の支援に役立つ知識や技術を身につけることが目的です。
そして、令和元年12月25日に実践的な学習教材を用いた「車いす避難サポーター養成講座」が本学でスタートし、令和3年4月1日現在456名が参加され、修了者には証書とサポーターリングを配布しました。
徳島県、高知県、奈良県、和歌山県と広がり、地域の社会福祉協議会や自主防災会ならびに団体様等から出張講義のご依頼があります。
今後も学内外でサポーター養成講座を開講し、災害時に助かる命を助けられる人材をより多く地域で育成していきたいと考えています。
徳島文理大学 地域連携センター 災害避難サポート研究会
会長 柳澤 幸夫
車いす避難サポーター養成講座
徳島文理大学では、車いすを使用する要配慮者に対する安全な避難移動の支援に役立つ知識と技術を身につけるための講座「車いす避難サポーター養成講座」を実施しています。
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地域での出張講座、中学・高等学校での出張講座等 お気軽にお問い合わせ・ご連絡くださいTEL088-602-8721講座担当:柳澤 幸夫